高校生の頃、トウカイテイオーが勝った年に競馬(馬券)にハマった私は、
案の定すさまじいスピードで小遣いがなくなっていきました。
なんとかしたい。。。なんとかしなきゃ。。。。
そんなとき、雑誌の広告で「競馬必勝虎の巻」その名も『グリーンブック』
「何万レースものデータ収集の末に開発された必勝出目本」というのを目にしまして
これがまた景気のいい万馬券の的中事例なんかもいっぱい載っけていたりして
世間知らずだった当時の私はまんまと広告を信じ込み、すがる思いで買ってしまいました。
3万円でした。高校生の3万です。
当然3万なんかすぐに回収するから安い買い物だと思ってましたが、
なぜか、どういうわけか、当たりません。
『1馬』(当時あった競馬新聞)の本紙予想から枠連での買い目を導き出す・・・
っていうヤツだったと記憶しています。
あまりに当たらない、儲からないから、販売元の会社に電話したんですよ。
「全然当たらないじゃないですか! どういうことですか!?」
「ああ、そういうときもあります。当たるときは当たりますから(棒読み)」
やはり、ずっと儲かりませんでした。いまだったらJAROに訴えています。
で、それからというもの、今日まで25年以上、
自宅に予想会社からのDMがちょくちょく届くようになりました。
グリーンブックの会社が顧客名簿をどっかに流したのでしょう。
昔、新橋で働いていたころ、職場のそばに「名簿図書館」というのがありました。
今じゃ考えられない「個人情報」を売り買いする店(?)みたいなところです。
例えば、学校の卒業アルバムなんかも売ったり買ったりできましたね。
で、ふらっと入ってみたことがあって、棚にはレンタルビデオ屋みたいに
ジャンルというか、無数の名簿群に対する「タグ付け」みたいなのがあり、
(「高校卒業名簿」とか「高齢者名簿」などと、何の名簿の列か書いてある)
その横に名簿がずら~っと並んでいるという、そんな景色でして。
ありました。「競馬狂い」って書かれているタグが。
「競馬ぐるいって・・・」。俺の個人情報はこういうとこに売られてたか、と。
そして「そうか、俺は・・・競馬ぐるいか・・・」と。
さっき競馬予想会社の広告を見て、急に昔のことを思い出したので書きました。
あれから何年だろうか・・・たしかに「競馬ぐるい」だったよ、私は。