悪癖競走馬研究所

その馬、本当に買って大丈夫? その馬の悪癖はちゃんと知ってる? 悪癖を持つ競走馬を知れば競馬はもっと楽しくなる。たまに雑談を書いています

【大井】東京スプリント・回顧

12.2-10.6-11.7-12.5-12.0-13.3(1.12.3)

前半3F 34.5 上り3F 37.8 4F 49.5 H

晴れ・重 ※前日にまとまった降雨あり。

1着ジャスティン、⑨ST。

絵にかいたようなスムーズな競馬。

5番手追走。被されることもなく34角で前を捕えに。

4角出口で手応え十分、直線は4頭分目で抜け出す。

後続を寄せ付ける感じは皆無。

8歳にしてもうひと花。

坂井英光調教師と西啓太騎手のコンビで連日の重賞制覇。

2着クロジシジョー、⑧ST。

スタートで後手。3角時点で後方4番手に。

34角を最内で周って、直線は内に賭ける。

垂れた馬を捌き、脚を伸ばしてゴール前で2着浮上。

スタートまともなら…?という感じもコースロスはなく。

2馬身差。

パドックでは落ち着きあったのは収穫。

3着テイエムトッキュウ、⑩ST。

内からギシギシが出て競るかと思いきや、

3角入る前にはギシギシは下がっていた。

向正面400過ぎからハナへ。そのまま直線もハナ。

番手はヘリオスもそんな圧はない並び。

が、残り200で勝ち馬に交わされる。

内から2着馬に差されるも、流れ込んで3着。

2着とは2馬身差。

パドックでだいぶチャカついて発汗もしていた。

4着ヘリオス、⑭ST。

大外から。案外テンについて行けてて3角で番手。

4角で外からジャスティンが迫り、

直線向いてすぐに被された。

そこで終わった感はあったが、馬場の恩恵か

流れ込んで4着。頑張ったほうだろう。

6着マルモリスペシャル、⑪ST。

道中中団うしろ。34角を3頭分目外で周る。

直線は9頭分目の外を選択。

伸び脚はそれなりだが前が止まらない。

向正面の行きっぷりを見ると忙しい感じ。

距離の問題か。力量の問題か。

速いダートは得意なほうだし、御神本騎手で

期待もしてたが・・・。勝ち馬から1.3秒差。

8着アームズレイン、⑫ST。

スタートで遅れる。3角入口では勝ち馬に並ぶ。

ここまでで脚を使っている。

そして、ここで勝ち馬とやや接触

34角周るときに勝ち馬に内から張られ後退。

4角出口で勝ち馬から2馬身差はつけられる。

直線追うも伸び脚がない。

後続に差されたりで中央馬最下位。勝ち馬から1.5秒差。

松若騎手「砂が深くて、トモを滑らせてしまいました」。

騎手の技量もあるんじゃないのか??

左回りのほうがいい馬だけに、それもあるかもしれないが。

9着ギシギシ、⑥ST。

200~400だけハナ。その後は後退し見せ場なく。

勝ち馬から1.9秒差。吉原騎手で期待したが。。。

【園田】兵庫女王盃・回顧

上り 3F 37.7(2.00.8) 曇り・重

1着ライオットガール、⑦ST。

逃げた。直後にキャリックアリード。

3角で2.3着馬が寄ってきて重圧になったが、

直線を向いて突き放す。2馬身差。

前走の敗因を「重馬場」と言っていた岩田息子。

今回は重馬場で難なく逃げ切り。

どういうことだよ・・・。

2着アーテルアストレア、⑤ST。

1周目ホームストレッチでは後方3番手だった。

外々で進め徐々に進出。

勝負所の3角で勝ち馬に詰めていく。

が、内の3着馬に張られて前に出きれない。

直線で伸び脚を見せ、3着馬には競り勝つも

逃げ馬は捉えられない。

菱田騎手「右回りが得意ではないので、

34角でスピードに乗り切れなかった」と。

3着サーマルソアリング、⑨ST。

4番手の外で先行。砂も被らずストレスなく。

勝負所3角で外から2着馬がきた。

それで上げて行かざるを得なかった。

34角での手応えはもうひとつ。

直線を向いて伸び脚は劣る。

2着馬と3馬身差。

西村騎手「本来は広いコース向き」。

4着キャリックアリード、⑧ST。

2番手で追走。

勝負所の3角で2.3着馬が上げてきたときに

前に出られず、引いて下がってしまう。

御神本騎手は「この不利が痛かった」と語るが、

そこで前に行ける脚があったかというと…。

そのまま下がってしまい、3着馬から4馬身差。

大井の藤田厩舎だしキャリアも浅いし

今後、交流重賞、南関重賞では有力視されるだろう。

5着ヴィブラフォン、②ST。

逃げなかった。

横山武騎手は「スタートで少し躓いてハナ行けず」と

語っていたが、そこまでだったか?と。

逃げようと思えば内から押していけただろうと見えたが。

道中内々3番手で進む。

逃げなかったからか、砂被ったからか口向きが暴れる。

2周目向正面でペースアップした場面でついていけない。

そのまま勝負圏外へ。流れ込んでの5着。

勝ち馬から1.8秒差。

ハナ行ってれば結果は違ったのではないか…。

【川崎】川崎記念・回顧

6.9-11.1-12.7-13.7-12.5-12.8-13.6-12.3-12.6-13.4-13.9(2.15.5)

上り3F 39.9 4F 52.2 M

曇り・重 直前まで降雨あり。

1着ライトウォーリア、⑩ST。

ハナへ。2周目の向正面で番手のアイコンテーラー

迫られたときにムチが入る。それまでは楽逃げ。

34角でアイコンに並ばれて厳しいかと見ていたが、

直線向いて2頭の叩き合いが続きへこたれない。

ゴール寸前でアタマ差出た。

吉原騎手の絶妙な逃げ。後続騎手は甘く見てたのか?

再現性があるかと言われたら微妙だが、お見事。

2着グランブリッジ、⑧ST。

-12キロ。道中先団後方の6番手追走。

34角で5番手。終始最内で進める。

直線は5頭分目に出されて伸びてくる。

ゴール前アタマ差まで迫る急追。

体重減は影響せず近走ベストの走り。

3着アイコンテーラー、⑦ST。

逃げる勝ち馬を番手でマークし進む。

2周目3角入口で並びかけてそこから2頭が

後続を離して叩き合いに持ち込む。

なかなか前に出られず、2着馬にゴール前で

ハナ差交わされる。

松山騎手「一旦先頭には立ってたけど、気の悪さを

出したのか…」と。ブレーキをかける悪癖がある。

4着ディクテオン、⑨ST。

-15キロ。1周目ホームストレッチ半ばまで最後方。

12角で徐々に上げて行き、2角で仕掛ける。

向正面向いてすぐにムチが入りスパートを開始。

そこからは自分の型で追い込んでいくが、

やはり速い馬場が影響したのか前は止まらない。

3着馬に一馬身差と迫ったところがゴール。

この馬自身はしっかり駆けている。

良馬場で改めてという感じ。

5着セラフィックコール、②ST。

4番手の内で進める。1周目のホームストレッチで

顔を横に向けて走っていた。

ムルザバエフ騎手「キックバックに反応していた」

この馬、砂被りを嫌がる傾向がある。

それでも、そんなに長い時間浴びてはいなかったはず。

向正面で上げて行こうとしていたが、反応イマイチ。

34角を最内でまわり、直線向いたが伸び脚鈍い。

外から2着4着馬に交わされてしまう。

4着のディクテオンから3馬身差。

6着ノットゥルノ、④ST。

3番手外で進める。周囲に馬もいなくストレスなく。

2周目34角で手応えの悪いセラフィックコールが内に。

2頭並びで見ても手応えが悪い。

直線を向いて伸び脚がまったくなく後退。

勝ち馬から1.8秒差。

武豊騎手「馬場も得意なはずだし左回りなのかなぁ…」

名手をして敗因がこういう言い方なのだからそうかも。

9着グロリアムンディ、⑥ST。

セラフィックコールの外で蓋をするように並走。

向正面の勝負所で有力馬がスパートし始めた時に、

付いて行けない。そのまま後退。

勝ち馬から4.4秒差。体重は+17キロだった。

後ろは南関2頭。地力はあるはずなんだが…。

【定期】3月の4歳馬成績【分析】

ここで対象にしているのは「2勝クラス以上」の全レースです。

2勝クラス以上は全て一括りにしています。

3勝クラス、オープンと分けて分析はしていません。

ハンデ戦・別定戦・定量戦、全て一緒にして最終的に数字を出します。

3月、2勝クラス以上の4歳馬の成績は以下【1着.2着.3着.着外】で表記。

別定・定量=29.32.33.203 ハンデ戦=6.10.10.49 トータル=35.42.43.252(全372頭)

勝率0.094 連対率0.207 複勝率0.326

ちなみに前月(2月)は・・・

別定・定量=34.22.20.168 ハンデ戦=8.5.4.34 トータル=42.27.24.202(全295頭)

勝率0.142 連対率0.234 複勝率0.315

勝率が1割を切りました。

これはこのデータを採り始めて約4年で初めてです。

複勝率はむしろ前月比では上がっているんですが。

では、去年との比較ではどうか。

以下、去年の3月のデータです。

別定・定量=27.29.21.160 ハンデ戦=10.6.4.40 トータル=37.35.25.200(全297頭)

勝率0.125 連対率0.242 複勝率0.327

複勝率はほぼ同じ。勝率、連対率は去年が上。

では、世代アベレージをトータルで見るとどうなのか?

以下は去年6月~今年3月のトータルです。

別定・定量=243.193.167.1111 ハンデ戦=42.35.31.231 トータル=285.228.198.1342(全2053頭)

勝率0.139 連対率0.250 複勝率0.346

そして、以下は一昨年6月~昨年3月のトータルです。

別定・定量=256.203.143.987 ハンデ戦=58.39.35.205 トータル=314.242.178.1192(全1926頭)

勝率0.163 連対率0.289 複勝率0.381

現5歳世代は強い。

で、現4歳世代と6歳世代は同時期を並べるとレベルはほぼ同じ。

「世代別の強さ」はこのイメージ。

現5歳世代>>>現4歳世代=現6歳世代>現7歳世代 という序列。

あくまで同時期集計、現時点での話です。

現4歳世代は「上積み・成長余地」があり将来的にはわかりません。

次は1勝クラスの勝率を見てみましょう。

これは1勝クラス1レースにおいて4歳馬が勝つ確率です。

3月の勝率0.719 (全64レース 3歳馬の勝利=46)

2月の勝率0.739 (全60レース 3歳馬の勝利=38)

1月の勝率0.800 (全55レース 4歳馬の勝利=44)

勝率が今月も下がりました。

ちなみに去年の3月は・・・

勝率0.725(全51レース 4歳馬の勝利=37)でした。

これは去年が上ですね。僅かですが。

去年6月~今年3月のトータルは・・・

勝率0.737(全669レース 4歳馬の勝利=493)

で、一昨年6月~昨年3月のトータルを見ると・・

勝率0.741(全665レース 4歳馬の勝利=493)

1勝クラスも去年が上という数字に戻りましたかね。

総数・母数(全頭数)が勝ち上がりで増えていくと、

勝率・連対率・複勝率は毎月下がっていきます。

基本、右肩下がりと考えて下さい。

1.2.3着という席の数は変わらないですからね。

これを書いた当日には大阪杯がありました。

勝ったのはべラジオオペラ、4歳馬でした。

が、ソールオリエンス、タスティエーラが惨敗。

ハーパーもですが。

この大阪杯の前に「4歳馬のレベルが低い」と

やたらマスコミが言っていました。

そんなこと、この統計を取っていればだいぶ前から

気付いています。書いてる書いてる。

具体的に去年と比べて、例年と比べて…と言及する媒体は

ほぼなかったような・・・。甘いな!

結果的にべラジオオペラは勝ったけど、

全体的にはどうなんだ?って話なんですよ。

【高知】黒船賞・回顧

前3F 36.8 上り 4F 50.8 3F 39.2 (1.27.6)H

晴れ・不良 当日午前まで降雨あり。

1着シャマル、②ST。

ハナへ。外から絡んできたのはサンライズホーク。

そのサンライズが向正面で脱落。

内から迫ろうとしてたのが2着馬。

この展開は楽になった。

34角で余裕のリードを持ちそのまま直線へ。

2着馬に2馬身差。

前走の外々回す下手乗りとは違う運びで連覇。

2着ヘルシャフト、⑧ST。

1角の入りまでで徐々に内に入れて行く。

向正面で内から上げて行き2番手に。

34角で3番手に差をつけての2番手で周る。

内々で終始進めて粘り切り2馬身差の2着。

高知の緩い競馬に慣れて、交流重賞でどうか?

と見ていたが、吉原騎手の好騎乗もあり大健闘。

中央3歳時にテーオーケインズに勝っただけはあった。

3着タイガーインディ、⑩ST。

道中中団。先団からは離れていた。向正面8番手。

34角も8番手。外5頭分目を回す。

直線、外目も伸びを見せて3着。2着と0.1差。

中央時は1800路線。園田で1400に活路。

地力としては中央時3勝クラスを勝ち、

OPクラスでは1800で5着2回。

こちらもやれる地力自体はあったということ。

4着レディフォース、①ST。

スタートで滑る。少し出遅れる不利。

12角を4番手で周り、内から2着馬が上げて行くのに

ついて行く形で向正面スピードに乗り3番手に。

34角で2着馬についていけなくてそのまま後退か?と

思えたが、直線に向いて内目から伸び返す。

あわや3着あるか?という4着。3着馬と0.1差。

いきなりの交流重賞でこれなら健闘。

次走以降の交流重賞にも期待が持てる走り。

5着ヘリオス、⑪ST。

内にシャマルサンライズといて3番手。

コーナーで外に振られて向正面で2頭が内に。

これで位置取りが5番手追走になる。

34角も5番手で周ることになり、

直線は流れ込んだだけで外からゴール前で

3着馬に交わされてしまった。

枠順からなんだろうが、中途半端な運びに見えた。

7着マルモリスペシャル、⑦ST。

1角入る前に、内サンライズ、外ヘリオスに挟まれ

一歩引いてしまう。そのまま位置取りが後ろに。

向正面は6番手追走。有力馬で最後方。

34角は2頭分目で周り直線は内目も伸び脚なく。

1角の入りもあるが、それでも力足りてないかも。

追走で忙しかった感ある。

11着サンライズホーク、④ST。

内のシャマルに主張されハナに行けない。

番手で進めるも向正面で手応えが悪くなる。

34角で後退。ブービー負け。

後ろは笠松の馬。

デムーロ騎手「向正面でやる気をなくした」。

危惧されていた気性面の不安がここで出た。

解消されたわけではなかった。。。

【大井】京浜盃・回顧

6.9-11.8-12.6-12.5-12.2-12.5-13.5-12.9-13.8(1.48.7)

上り3F 40.2 4F 52.7  くもり・良

1着サントノーレ、①ST。

最内スタートから3番手最内で進める。

若干力みも見えたが序盤だけで大丈夫。

4角出口で前の2頭を直線3頭分目に出して早々に交わす。

直線は残り200から突き放して2着に7馬身差。

強い。前2走が交流重賞で3着。

南関最右翼。

2着アンモシエラ、⑨ST。

行き脚は若干鈍かったが、外3番手に。

勝ち馬の外でレースを進める。

ピッタリ外について回るが34角の勝負どころで

勝ち馬と手応えで差がついてしまう。

4角出口では2馬身差はついていた。

勝ち馬には差を広げられてしまう。

それでも迫りそうな3着馬を終始凌いで2着。

3着ハビレ、④ST。

1角で内のブラックバトラーが膨らんで

それに付き合ってしまい大回りになる。

これが大きな不利、道中先団後ろ5番手追走。

34角は3頭分目で周って直線は6頭分目大外。

直線は2着馬を追い抜けない。

1角の不利で酌量の余地あり。

4着シークレットキー、②ST。

1角でゴチャゴチャっとしたときに引いたのか

ポジションが悪くなり6番手追走に。

向正面でスピードに乗ってなかったので、

引いたのか、ここに収まったのかイマイチ不明。

最内で進めていた。4角まで最内。

直線は外に持ち出し追うが伸び脚はない。

3着馬から2馬身差。

【船橋】ダイオライト記念・回顧

12.8-12.0-12.6-12.3-12.2-13.5-13.0-12.8-12.7-12.9-13.7-13.4
(2.33.9)

前半6F 75.4 後半6F 78.5 H~M

曇り・不良 ※前日に降雨あり。

1着セラフィックコール、①ST。

バラけた展開で4番手。砂は被らない。

2周目の向正面でテリオスベルからは10馬身差。

2周目の向正面半ばから上げて行く。

4角で射程圏、残り200でテリオスを捕える。

そこから抜け出し4馬身差。

寺島厩舎の勝負がかり外国人騎手起用が炸裂。

2着テリオスベル、⑥ST。

12角でようやく先頭、そしていつもの形。

エルデュクラージュが突く展開も2周目向正面で

勝手に脱落し、楽逃げ展開は終始続いた。

逃げて逃げて逃げ粘った。

3着馬に3馬身差。馬場も向いていた。

これで引退という噂がある。

3着ハギノアレグリアス、⑩ST。

積極的に前に出て行く。

テリオスベルから4馬身差の3番手で進める。

が、ほぼそのままの差でゴールまで。

差を詰められなかったのは、

距離が長いからなのかもしれない。

4着ディクテオン、⑨ST。

この馬の形、ロングスパートをしようと。

2周目の向正面入り口で6番手。

残り1000でスパート開始。

ただ、前が止まらない。

3着馬に頭差迫ったところがゴール。

本田騎手「良馬場でやりたかった。

休み明けだったからか、追って反応が…」と。

たしかに、この馬は休み明けあまりよくない。

あと、23年、22年ともに勝ち時計は2.37.2だった。

3秒違う。船橋の砂は不良、重時と特徴が掴みづらい。