イチローは度々「最低50歳まで現役でいたい」と言っていたが、
さすがに衰えは隠せず、先日自ら選手人生にピリオドを打った。
ファンは何打席もヒットが打てない彼を見て「いよいよだな」と覚悟していただろう。
ギリギリ「晩節を汚さず」というタイミングだったように思う。
そこで想うのは、園田の実況・吉田勝彦氏である。
馬名を間違える、流れを追えない、1着ゴールした馬を見誤る。
谷啓みたいな声をした、82歳だ。
もし自分が園田の関係者だとして、実況の人選を決められる立場ならどうするか。
肩を叩くか、、、、否、おそらく幕引きはご自身の選択に委ねるだろう。
それは吉田氏がレジェンドだからであり、園田の「味」であるから。
私は吉田氏の声が聴けるとなんだかホッとする。
ああ、今日も頑張っていらっしゃるんだな、園田は許してくれているんだ、と。
きっと場内に訪れる爺さんファンの皆さんも同じ気持ちなんじゃないか。
もし吉田氏をクビにしたら、爺さんたち、きっと寂しいと思う。
たぶん「わしたちの吉田」だろうから。
なんというか、自分の許容しないものに対し「叩く」という思想が当然となり、
世の中の「許容する器」みたいなのがどんどん小さくなり、窮屈な気がしている。
爺さん婆さん達に今まで以上に優しくしなければならない高齢化社会はすぐそこだ。
82歳。レジェンドだ。いろいろアレなところはあっても仕方ないじゃないか。
名物なんですから。
馬券は吉田氏の実況で左右されないし。
吉田氏の実況を聴いて、いろいろ考えてしまいました。
追記:ウィキによると、42歳のときに右目を失明しているらしい。
それでいて今まで。すごいよ。。。