悪癖競走馬研究所

その馬、本当に買って大丈夫? その馬の悪癖はちゃんと知ってる? 悪癖を持つ競走馬を知れば競馬はもっと楽しくなる。たまに雑談を書いています

【名古屋】かきつばた記念・回顧

前3F 42.1 上り 4F 50.5 3F 38.2(1.32.6)S

雨・やや重

1着サンライスホーク、④ST。

スタート直後、内の馬が外に向かおうとしてゴチャつく。

後手になりそうと感じたか、デムーロ騎手はそこで意を決し

12角に向け内に。ハナに行く姿勢を見せる。

12角を1頭だけかなり内で周る。

砂が深い内で大丈夫か?と思ったが・・・

結果的にはここで大きくリードを取れた。

名古屋は砂が深い内を大きく空ける。

向正面はギリギリ深くない内を通る。

一頭になりラチを頼りそうになる場面があった。

向正面半ば過ぎからヘリオスが外から来る。

併せて真面目に走る感じになったように見えた。

そのままギリギリ深くない内を通り続けて振り切る。

2着馬に1馬身半差。完勝。

デムーロ騎手の12角でのギャンブル判断が功を奏した。

12角の感じで終始もっと内々で進めてたら危ないが。

2着ヘリオス、⑧ST。

12角は3番手、向正面半ばから勝ち馬に併せる。

34角は並んでいて交わせるかな?という感じも

直線を向くと差を広げられてしまった。

安全策というか馬場のいいところを進んだ分

勝ち馬との差が最後に出たように見えた。

ただ、力は出し切っている。

3着スマイルウィ、②ST。

初めての南関外の競馬場。

ここまで速い中央馬の先行勢が揃ったのも初。

ということもあり、道中5番手追走に。

向正面から34角で外から4.5着馬が上げて行く。

そこでついて行けない感じがあったが、

直線でその2頭の間に割り込みひと伸び。

勝ち馬から0.5差。底力感じる最後だった。

完全に中央一線級ともやれるところは証明。

4着シャマル、⑪ST。

道中4番手追走。向正面でムチが入る。

34角でラプタスの外を回すという・・・。

終始外々で特に34角は大回り。

3着馬とは0.1差。

とにかく外々を周り過ぎ。ロスが大きい。

着差を考えると、それでも駆けている。

ズバリ言えばこれが川田騎手と川須騎手の差。

もったいない。

5着ぺリエール、⑫ST(大外)。

向正面半ばまで有力馬のなかで最後方6番手。

34角で内の3着馬を交わし内に入れ上がって行く。

ロスなく進めようとインにもぐりこんだ。

ただ、インから直線向いて伸び脚がなく。

外から3着馬とロスが多かった4着馬に交わされた。

3着馬から0.3差。

9着ラプタス、③ST。

1角までハナ。内から勝ち馬に掬われて

外を回したこともあり2番手追走。

向正面で内からヘリオスに交わされたあたりで

手応えが怪しくなり、34角で後続に飲まれる。

東海地区の3頭に次いでの9着。惨敗。

前走JBCスプリントでいい形だったが…。

【定期】2月の4歳馬成績【分析】

ここで対象にしているのは「2勝クラス以上」の全レースです。

2勝クラス以上は全て一括りにしています。

3勝クラス、オープンと分けて分析はしていません。

ハンデ戦・別定戦・定量戦、全て一緒にして最終的に数字を出します。

2月、2勝クラス以上の4歳馬の成績は以下【1着.2着.3着.着外】で表記。

別定・定量=34.22.20.168 ハンデ戦=8.5.4.34 トータル=42.27.24.202(全295頭)

勝率0.142 連対率0.234 複勝率0.315

ちなみに前月(1月)は・・・

別定・定量=33.30.23.178 ハンデ戦=7.5.4.34 トータル=40.35.27.212(全314頭)

勝率0.127 連対率0.239 複勝率0.325

前月比ではあんまり変わらないですね。

勝率が若干上がり、連対率と複勝率が若干下がりました。

では、去年との比較ではどうか。

以下、去年の2月のデータです。

別定・定量=31.33.19.165 ハンデ戦=10.8.5.36 トータル=41.41.24.201(全307頭)

勝率0.133 連対率0.267 複勝率0.345

いつも書きますが、去年の方がいいです。

では、世代アベレージをトータルで見るとどうなのか?

以下は去年6月~今年2月のトータルです。

別定・定量=214.161.134.908 ハンデ戦=36.25.21.182 トータル=250.186.155.1090(全1681頭)

勝率0.148 連対率0.259 複勝率0.352

そして、以下は一昨年6月~昨年2月のトータルです。

別定・定量=229.174.122.827 ハンデ戦=48.33.31.165 トータル=277.207.153.992(全1629頭)

勝率0.170 連対率0.297 複勝率0.391

現5歳世代は強い。

で、現4歳世代と6歳世代は同時期を並べるとレベルはほぼ同じ。

「世代別の強さ」はこのイメージ。

現5歳世代>>>現4歳世代=現6歳世代>現7歳世代 という序列。

あくまで同時期集計、現時点での話です。

現4歳世代は「上積み・成長余地」があり将来的にはわかりません。

次は1勝クラスの勝率を見てみましょう。

これは1勝クラス1レースにおいて4歳馬が勝つ確率です。

2月の勝率0.739 (全60レース 3歳馬の勝利=38)

1月の勝率0.800 (全55レース 4歳馬の勝利=44)

12月の勝率0.754 (全61レース 3歳馬の勝利=46)

勝率が今月は下がりました。

ちなみに去年の2月は・・・

勝率0.743(全60レース 4歳馬の勝利=48)でした。

ほぼほぼ差はないですね。

去年6月~今年2月のトータルは・・・

勝率0.739(全605レース 4歳馬の勝利=447)

で、一昨年6月~昨年2月のトータルを見ると・・

勝率0.743(全614レース 4歳馬の勝利=456)

前月、1勝クラスは4歳馬強い?となったんですが、

元に戻ってしまいました。あんま差はないけど。

話はズレますが、改めて書いておくと、

総数・母数(全頭数)が勝ち上がりで増えていくと、

勝率・連対率・複勝率は毎月下がっていきます。

基本、右肩下がりと考えて下さい。

1.2.3着という席の数は変わらないですからね。

【大井】雲取賞・回顧

12.6-11.9-13.0-12.6-12.7-12.8-12.9-12.7-14.0(1.55.2)

5F 62.8 上り4F 52.4 3F 39.6 M

晴れ・良 

1着ブルーサン、⑤ST。

逃げた。番手はイーグルも離れた番手。

3角入口まで単騎逃げ。3角入口でイーグルに来られる。

それでも直線に入るとリードを広げ、そのままゴール。

和田騎手「前走よりも落ち着きがなかった」と。

他馬を気にしたり物見をする馬。

絡まれなかったのは大きい。2着に2馬身差。

2着アマンテビアンコ、⑨ST。

スタートで大きく躓く。それでも先行。

3番手サントノーレの後ろにぴったり。

砂は被り続けていた。

34角で前3頭がスパートしたときに置かれる。

直線は進路を半ばから内に求め急追。

前2頭を交わし、勝ち馬に迫るも届かず。

スタートがまともだったらどうだっただろうか。

それにしてもルメール騎手は地方交流重賞勝てない。

20年5月からずっと負けている。

3着サントノーレ、⑯ST(大外)。

大井・荒山厩舎転厩緒戦。

大外枠からでも位置を取りにいけた。

イーグルノワールを外後ろからマークできる位置。

道中も中央馬のペースについていけていた。

34角のペースアップにもついていく。

直線は内のイーグルと叩き合い。

いつバテるかと見ていたが、イーグルの前に出た。

2着馬には最内から抜かされたが、これは天晴れ。

勝ち馬から0.7差。

全日本2歳優駿3着は伊達ではなかった。

4着イーグルノワール、⑬ST。

勝ち馬の逃げを番手追走。2馬身くらい間をとって。

3角で詰めて行き4角から…という感じも

直線でまったく伸びる気配がなかった。

直線3着馬との叩き合いにも屈した。

松山騎手「向正面で手応えがなかった」と。

向正面は映像的にわからなかったが、

見てる分には34角~直線が・・・という印象。

勝ち馬から0.9差。

【佐賀】佐賀記念・回顧

上り 4F 51.8 3F 38.4 (2.08.2) 晴れ・稍重

1着ノットゥルノ、⑪ST。

パドックでは落ち着いていた。

2角入口までひと塊の先団で、6番手。

先頭のメイショウから大差なく。

勝負所で外からすっと上がって行き34角で抜群の手応え。

他馬とこの時点で手応えが違っていた。

直線で楽に後続に差をつけて抜け出す。

2着に4馬身差。

前走で武騎手が「一時のスランプは脱した」と語っていた

そういうことなんだろう。

2着キリンジ、⑦ST。

逃げるメイショウを外でマークする番手。

終始砂も被らず、この位置で進めていた。

34角で外から勝ち馬にあっさり交わされる。

そして34角でメイショウに一瞬離される。

それでも直線で伸び脚を見せゴール寸前3着の

メイショウをクビ差交わす。

34角の反応を除けば、いい内容だった。

3着メイショウフンジン、③ST。

出足が鈍いがなんとか押されて逃げられた。

番手で終始ぴったりキリンジがついてきていた。

直線で内からグランブリッジが迫るも抜かせない。

この馬の持ち味である粘り腰が逃げたことで復活。

外からキリンジにはゴール前で交わされたが。

2着とはクビ差。

4着グランブリッジ、②ST。

先団で揉まれるような感じで進む。

メイショウの真後ろで進める感じ。

最内を進んでいたマンダリンが向正面で脱落。

それにより事実上の最内(内数頭分は空けて走る)

でコースロスはなく進めた。

34角の勝負所でペースアップした時に遅れた。

34角直線は挽回とばかりインを突く。

直線で3着馬と叩き合いも交わせなかった。

3着馬とは半馬身差。

前走で男馬相手に好勝負だったが、今回はダメ。

堅実には走っている。1倍台の1番人気は買われ過ぎ。

10着マンダリンヒーロー、①ST。

最内から中央馬の先団集団について行けていた。

が、向正面半ばでムチが入る感じで脱落。

吉原騎手「砂が深い最内を走らされて苦しかった。

久々の分、息があがってしまった」と。

ミックファイアの惨敗といい南関の4歳世代は

そこまで交流重賞でやれないのではないか。

11着ケイアイパープル、⑫ST(大外)。

大外枠はよかったはず。出ムチを入れられ前へ。

キリンジの外3番手には着けられた。

2角で内から勝ち馬に掬われて、そこから後退。

見どころなくブービー入線。

勝ち馬から6.3秒差。後ろは愛知の馬だけ。

負けすぎ。

【船橋】クイーン賞・回顧

12.2-11.9-12.9-12.2-12.8-13.0-12.5-12.4-13.2(1.53.1)

5F 62.0 後3F 38.1 4F 51.1 M

晴れ・重 日曜夜~月曜で雪。

1着アーテルアストリア、②ST。

スタートして徐々に外に出して行く。

砂を被らない位置をとれた。

2角出口では6番手。向正面半ばからスパート。

34角で一気に前へ。4角出口で2番手。

直線、前のテリオスベルを残り100辺りで交わす。

左回りがいい馬。舞台もよかった。

2着テリオスベル、⑧ST。

毎度のようにスタート後に出ムチを入れられる。

ホームストレッチから徐々にスピードアップ。

2角出口でハナに立つ。

勝ち馬に交わされる残り100までは先頭。

久々に早め先頭で自分の形でレースができた。

勝ち馬から1馬身半差。

3着キャリックアリード、⑩ST(大外)。

大井・藤田厩舎に転厩後初レース。

向正面5番手追走。

外から勝ち馬が上がって行ったタイミングで進出。

上位2頭には4角~直線で離された。

直線で前を行くライオットガールに迫り、

ゴール寸前でなんとか交わす。

斤量は54キロと恵まれていたが、ここまで。

まあ善戦といったところ。

砂被らず走れたのも良かった。左回りも良い馬。

2着馬から1.1秒差。

4着ライオットガール、⑨ST。

先行。インでロスなく周っていた。

が、テリオスベルに迫れる感じが一切ない。

案の定直線で差を広げられる。

11月末の前走・クイーン賞とは違うレース振り。

岩田騎手「馬場が重かった。パワーがないので

不向きな感じがした」と。

斤量も2キロ増。それも影響したか。

船橋の砂は「重」だと脚抜きが良くはならないか。

3着馬と半馬身差。

9着ゴールデンハインド、⑦ST。

ハナに立てないとまともな競馬ができない馬。

内のグレースルビーにハナを奪われる。

1.2角で外からテリオスベルに交わされていく。

向こう正面で後退。

初ダート、ハナ云々もあるが適性の問題か。

勝ち馬から7.4秒差。後ろは笠松の馬のみ。

【定期】1月の4歳馬成績【分析】

2024年になり、3歳馬分析は⇒4歳馬分析となります。

ここで対象にしているのは「2勝クラス以上」の全レースです。

2勝クラス以上は全て一括りにしています。

3勝クラス、オープンと分けて分析はしていません。

ハンデ戦・別定戦・定量戦、全て一緒にして最終的に数字を出します。

1月、2勝クラス以上の4歳馬の成績は以下【1着.2着.3着.着外】で表記。

別定・定量=33.30.23.178 ハンデ戦=7.5.4.34 トータル=40.35.27.212(全314頭)

勝率0.127 連対率0.239 複勝率0.325

ちなみに前月(12月)は・・・

別定・定量=27.25.21.152 ハンデ戦=5.5.3.34 トータル=32.30.24.186(全272頭)

勝率0.118 連対率0.228 複勝率0.316

1月、少し数字が持ち直しました。

では、去年との比較ではどうか。

以下、去年の1月のデータです。

別定・定量=37.35.28.173 ハンデ戦=10.4.8.30 トータル=47.39.36.203(全325頭)

勝率0.145 連対率0.265 複勝率0.375

散々書いてますが、現5歳世代の3.4歳時の成績は良すぎでした。

では、世代アベレージをトータルで見るとどうなのか?

以下は去年6月~今年1月のトータルです。

別定・定量=180.139.114.740 ハンデ戦=28.20.17.148 トータル=208.159.131.888(全1386頭)

勝率0.150 連対率0.265 複勝率0.359

そして、以下は一昨年6月~昨年1月のトータルです。

別定・定量=198.141.103.662 ハンデ戦=38.25.26.129 トータル=236.166.129.791(全1322頭)

勝率0.179 連対率0.304 複勝率0.402

現5歳世代は強烈で、現4歳は現6歳世代の4歳時と同レベルに…

と先月書きましたが、現4歳世代は現6歳世代の4歳時の成績を

今月で下回りました。

よって最新版の「世代別の強さ」はこのイメージ。

現5歳世代>>>現6歳世代>現4歳世代>現7歳世代 という序列。

あくまで同時点、現時点での話です。

次は1勝クラスの勝率を見てみましょう。

これは1勝クラス1レースにおいて4歳馬が勝つ確率です。

1月の勝率0.800 (全55レース 4歳馬の勝利=44)

12月の勝率0.754 (全61レース 3歳馬の勝利=46)

11月の勝率0.717 (全60レース 3歳馬の勝利=43)

勝率が2ヵ月続けて前月比だいぶ上がりました。

ちなみに去年の1月は・・・

勝率0.661(全62レース 4歳馬の勝利=41)でした。

ここは今年の方がいい。

去年6月~今年1月のトータルは・・・

勝率0.750(全545レース 4歳馬の勝利=409)

で、一昨年6月~昨年1月のトータルを見ると・・

勝率0.736(全554レース 4歳馬の勝利=408)

1勝クラスに関しては、段々勝率も上がってきて、

超強い世代の去年の数字を上回りました。

ということは・・・もしかしたら、現4歳世代は、

これから強くなる??ってことなのかもしれません。

【船橋】ブルーバードカップ・回顧

11.6-11.0-13.0-13.6-12.9-12.6-13.4-13.7-14.1(1.55.9)

5F通過62.1 上り3F 41.2 4F 53.8 M 

晴れ・良

1着アンモシエラ、①ST。

道中先団後方。並びはバロンドールと同じ。

34角だけ最内に入ったが、それ以外は2頭分目外で。

勝負所でバロンドールよりワンテンポ遅い。

直線で最内から外に持ち出され、ゴール前でちょい差し。

2.3着が苦しくなるような展開だったのも幸いした。

怖がるところのある馬が終始馬群で進められたのは収穫。

2着エコロガイア、④ST。

パドックでは少し煩いかな?レベル。

砂を被りたくないので逃げた。ペース良い。

北海道のカプセルにぴったり来られていた。

34角でカプセル⇒バロンドールに入れ替わり、

展開的には息の入らない感じ。

それでもゴールまでバロンドールには抜かさない。

しかも船橋は内が深いということで、

終始最内を走って粘り通せたのだから価値は高い。

笹川騎手「1600がピッタリ。1800はこなせるが」

勝ち馬からクビ差。

3着バロンドール、③ST。

スタートしてすぐに外に持ち出す。

道中は4頭分目外で進める。

砂を被らないようにという意図を感じた。

先団後ろで構えていたが、34角で一気に外から動く。

4角で逃げた2着馬に並ぶ勢い。

2着馬を捕えられずゴール前で勝ち馬に差された。

横山典騎手「4角でひっかけられて伸びなかった」。

4角で4着のウルトラノホシが外に躓いている場面あり。

その時に接触があったのかもしれないが、

映像を見る限り、そこまで影響があったのか?という。

これに関しては鞍上以外わからない。

個人的には終始外々で進めた分が響いたような気も。

2着馬からハナ差。

故に、2.3.着馬も相当しんどいレースをしていた。