悪癖競走馬研究所

その馬、本当に買って大丈夫? その馬の悪癖はちゃんと知ってる? 悪癖を持つ競走馬を知れば競馬はもっと楽しくなる。たまに雑談を書いています

【雑談】木村花 追悼興行「またね」に行ってきた話

去年5月23日に自殺してしまった、女子プロレスラー木村花さんの話です。

競馬の話じゃなくてごめんなさいね。

敬称略で書きます。長いです。すみません。

23日の日曜日、競馬のオークスよりもこっちということで行きました。

あれから1年。命日にようやく追悼興行が行われました。

お母さんの響子さんが、彼女の死の直後すかさず追悼興行の話をしてきた

スターダム(彼女が所属していた団体)に不信感を抱いたという記事を

何かで読んだ記憶もあり、本来ならスターダムで追悼興行が行われても

おかしくなかったけど、スターダムではやらず昨日に至ったという経緯。

響子さんは、諸々の対応が良くなかったとされる団体と親会社のブシロード

に対し距離を置いていたそうですが、ツイッターではその後に和解を表明。

響子さん自身をも育ててくれた団体・後輩を今後も応援していく、と。

で、今回は響子さんの自主興行(手作り)になったわけです。

木村花にゆかりのある選手たちがリングに揃うというコンセプトでした。

大御所で言うと、スペル・デルフィン新崎人生葛西純・・・

引退して当日限定復帰した元・スターダムの花月&葉月などなど。

本当に挙げられないほど、たくさん。

スターダムからは、なつぽい、朱里、小波の参戦もあり、

デス山さんこと米山香織も(ユニットメイト。スターダム所属ではないが)、

仲良しだったジャングル叫女は今は怪我でプロレスができる体ではないものの

挨拶と10カウントゴングを鳴らしにやってきた。

これは、スターダムの姿勢・気持ちと見ましたよ。

これがなかったら、マジで二度とスターダムは観ないと決めていた。

同日、スターダムは甲府で興行があったが、選手を派遣したということは

そういうことでしょう。

団体の長である、ロッシー小川プロデューサーをはじめ、

スターダムの選手はSNSやリングでそれぞれ偲んでいたし。

団体なりの追悼の意を場所は違えど、ちゃんとあらわした。

ひとつだけ気になったのは、試合後のセレモニー終盤で流れたVTR。

レジェンドレスラー、海外のレスラーたちが「またね」とひとこと言って

それがどんどん繋がっていく構成だったのだが、そこにスターダムの選手が

一人もいなかった点。・・・まあ、きっとなにか事情があったのだろう。

なんにせよ、このコロナ禍で無事に行われたのだ。

たくさんのレスラー、関係者、たくさんのお客さん、たくさんの拍手。

彼女が愛されていたことを皆改めて思った素敵な空間・時間だった。

それは天国の彼女にも届いたのではないだろうか。

と、まあ、偉そうに言うけど、わたしは彼女の超ファンというわけでは

なかった。以下に去年書いたものを置いておきます。

akuheki.hatenablog.com

どうしても、ここに行きたかったのは、彼女にお礼を表したかったのと

懺悔というか「ごめんね」と伝えたかった。

上の記事で書いたように、わたしがスターダムにハマったのは、

コロナ禍で無観客配信を見て、その後に木村花とジュリアの抗争を見て

一気にハマったから。

ここでハマらなかったら、中野たむもスターライトキッドもあの選手も

この選手も知ることはなかっただろう。

日々の生活に楽しみが増えた。

先日の武道館大会はPPVで観たけど本当に感動した。お世辞抜きに最高だった。

この楽しみをまず最初に与えてくれたのは木村花(とジュリア)だったから。

その意味での「ありがとう」。

そして、わたしは彼女が誹謗中傷被害を受けていることを知らなかったのだ。

ファン歴が浅いゆえ。

もっと前に彼女を知っていれば、ひどい言葉の何倍もいい言葉を送るなり

しただろうし、それらを書く人に何かアクションできなかったか、と。

いや、近しい人が彼女の自殺を止められなかったのだから、

こんなのは思い上がりかもしれないが、わたしやファンがもっとアクション

していたら、もしかしたら、なんとかなっていたんじゃないか?

・・・という気持ちがあれから、ずっとある。今も。

その思いが強いからか、大げさではなく夢に彼女が出てくるまでになった。

そういう意味での「ごめんね」と。

試合の中身は詳しい人が書くだろうし、わたしが書いたところでというのも

あるから書かないでおく。

引退した選手とは思えない花月選手の動き、可愛いなつぽいの華やかさ、

モノが違う朱里のキックの音、小波VS朱里がここでも観られるとは・・とかね。

トーキョーサイバースクワッドの「イエッサー」とか。

初めて彼女たちの姿を生で見られて良かった。

それよりも響子さんが、お客さんの入場から、リングの消毒、

入場選手のエスコート、など裏方として動きまくっていたのが印象的だった。

追悼の10カウントゴングと追悼VTR(子供時代から亡くなる直前までをまとめた)

では涙が出ました。号泣じゃないよ。つい、ポロっとね。

会場を出る時に、モニターに大映しにされた笑顔の彼女を見ながら

スターダムの気持ちも伝わったし、ひとつ気持ちに区切りがついたから、

これからはスターダムを観に行ったりするよ。またね。

と、心のなかで言って後楽園ホールを後にしました。

ここから、ちょっと文章のテイストが変わります。

帰り道。

思うのは「テラスハウス」のことだった。

わたしはテレビ業界でも仕事をしていたので、

彼ら業界人のことも少しは知っているつもりです。

彼らは、コンマ1という数字の上げ下げに一喜一憂するんです。

馬鹿馬鹿しいまでに。

それこそ毎分、視聴率のグラフが出ます。

この時間帯でどういう素材をぶつければ数字が上がるか?

そういうのをわかってやっています。

彼らにとっては、木村花は素材であり駒だったのでしょう。

すべては彼らが評価される指針である視聴率のために。

そういう感覚なんです。

でないと、あんな煽り方はできない。

これは絶対に否定させない。

世間の耳目を集めることで、彼らにしては「しめしめ」なんですよ。

そんな彼らが、この一年、何を思ってきたのか・・・ということ。

もしかしたら、自責の念で仕事を辞めた人がいるかもしれないし、

それは知る由もない。

知人によると、AD時代から超優秀だったという女性プロデューサーは

「セブンルール」で、いまも普通にお仕事されているみたいだ。

何を思っているのか、聞ける機会があったら聞いてみたいもんだよ。

ああ、、、やっぱり、悔しいな・・・って思うんだよね。

それとフジテレビの「バイキング」で坂上忍が、事件後に

「今後、当事者として詳しくこの問題は取り上げる」と言ったものの、

結局、やることは全くなかった。

これは、坂上忍が悪いんじゃなく上層部・番組スタッフの問題。

・・・ひどいよね。フジテレビ。

ちょっとネガティブな感情も湧きつつ帰ったのも事実なわけで。

でも、本当に「またね」興行はいい空間・時間でした。

追伸。

オークス、8と7(はな)ワイド買っておけば良かった。

1000円買ってたら万馬券で14万円になってたじゃん!

花ちゃんからの自分だけに向けたサイン、受け取れなかった(笑)。