テイエムアンムート またゲートから出ない!/2018年4月7日 阪神12R
そういや、あのゲートから出ない馬はどうしてるんだろうか。
ふと、テイエムアンムートが気になり調べたら、去年の10月に死んでいた。
心臓麻痺だったそう。ゲートから出ずにトコトコ歩く姿は愛くるしかった。
わたしは、悪癖馬のなかで「出遅れる馬」に惹かれてしまう。
まあ、テイエムアンムートは「出遅れ」なんてレベルじゃないんだけど。
出遅れる馬、実際、馬券を買っていたらたまったもんじゃないんですがね。
自分語りで恐縮だけど、わたしは、中学・高校時代、遅刻魔だった。
とにかく朝、学校に行くのがしんどかった。
理由は簡単。深夜テレビ・ラジオに興じ寝るのが3時とかだったから。
3日に1日は遅刻していた。親も注意された。
が、慣れれば平気なもんで堂々と遅刻していた。重役出勤。
ホームルーム中に堂々と前のドアから「おはようございま~す」なんて
入ってくるもんだから、高校では教師にその場で本気でひっぱたかれた。
悪癖だ。ゆえに出遅れる馬にはどういうわけかシンパシーを感じる。
流石に大人になってからは、
仕事でも友人との待ち合わせでも遅刻は滅多にしない。たまにはあります。
出遅れる馬を見ると「もし出遅れていなかったら・・」を想像してしまう。
出遅れなければ勝ってたな。もっと勝って出世してるだろうなあ。
お前、将来このままだと童貞のまま死ぬんだぞ。。。いいのか?
悪癖を持ち出世ができない馬、それに人生を重ねることは容易い。
「遅刻さえしてなければ、推薦入学できたんだよなあ」
「もっと器用に生きられたらなあ」
「お前の馬生も俺の人生も違ってたよなあ・・・」なんて想いながら。
きっと皆さんにも似た悪癖馬はいるはずです。